臓器の心
2022.05.24
「身体は目に見える心」、「心は目に見えない身体」と話されていた方がいました。
日頃、知らず知らずのうちに抑圧している感情は、自分でも気が付かないことが多いですが、身体が痛みを通して教えてくれていることがあります。
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例えば、目の痛みは「理解されない悔しさ」の感情。
腰痛は、「これだけしてあげているのに」という報われない「失望感」や「怒り」の感情。
膝の痛みは、パートナーシップが上手くいかない「不満」や「失望」。
パートナーに理解してもらえない「怒り」。
慢性の首こりは「嫉妬心」。
お腹の周りの脂肪は「イライラの塊」。
手の乾燥は「何で私ばっかり」の「不満」。
泌尿器系の痛みや不調は「考え過ぎ」。
(感情が原因でない場合もあります。)
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東洋医学では、『陰陽五行説』に基づき、「五臓」(肝臓、心臓、脾臓、肺、腎臓)と「5つの感情」(怒、喜、思、悲、恐)の密接な繋がりを分類し治療に活用されています。
五臓は、命の危険を回避するために様々な形で「サイン」を私達に送ってくれています。
一例をご紹介して終わりたいと思います。
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①『肝臓』=怒り(自律神経)
怒りの感情を溜め込み過ぎていると、肝臓を痛め肝機能を弱らせていきます。
肝臓にトラブルが生じていると、イライラしやすくなりキレやすい性格になります。
[ストレスサイン]
・急ぎ足で歩くことが多くなる。
・いつも不機嫌になる
・カキクケコが発音しにくい
②『心臓』=喜び(循環器系、脳の働き)
「人を喜ばせたい」、「人の期待に応えたい」という気持ちが強い方は、無意識のうちに心臓に負担をかけてしまっています。
心臓が弱ってくると、精神が不安定になり、人生に喜びを見出せなくなります。
[ストレスサイン]
・いつも動揺する
・体温調節不良
・タチツテト、ナニヌネノ、ラリルレロが発音しにくい。
③『脾臓』=思う(消化器系、唇、肌肉、四肢)
思い悩む感情は、思い過ぎると気が硬くなり、全身のリンパの流れや粘膜の状態を悪くします。
脾臓が悪くなると、思い込みが激しくなり、頑固な性格になることもあります。
落ち込みがちで繊細な人は脾臓を悪くしやすいです。
[ストレスサイン]
・疲れやすい(座りっぱなしが多くなる)
・疑い深くなる
・アイウエオ、ヤユヨ、ワヲが発音しにくい
④『肺』=憂鬱、悲しみ(呼吸器系、鼻、皮膚、毛)
深い悲しみを抱え続けると、呼吸器が弱まり、呼吸が浅くなります。
肺にトラブルがあると、悲しい出来事ばかりを拾い上げ、気持ちが塞ぎ込みやすくなります。
[ストレスサイン]
・精神的孤立感
・不平不満が出やすくなる
・サシスセソが発音しにくい
⑤『腎臓』=恐れ、驚き(生殖器系、ホルモン系)
恐れは気を下げ、ビクビクは気の流れを乱し、腎臓を痛めます。
腎臓が弱まると、小さなことでも不安を感じやすくなります。
[ストレスサイン]
・頻尿、尿漏れ、排尿痛がある
・真っ直ぐ姿勢を正して立つことができなくなる
・激しく頑張ったり、激しく落ち込む
・ハヒフヘホ、マミムメモが発音しにくくなる。