皆様、こんにちは！

月香（つきか）です。

今年の猛暑に早くも気持ちが折れそうになっています。



夏の風物詩といえば…心霊体験！

私が体験した涼しくなるような話ではなく、心がほっこりした話をしますね。



中学生の頃、私は吹奏楽部に所属していて、夏のコンクールに向けて全部員が一丸となり入賞を目指し練習に励んでいました。

夏休みには学校内での合宿がありました。

練習は朝から夜まで。

OBの先輩方もたくさん集まり、個人練習にパート練習に合奏といつもよりハードで濃い練習をこなし、その後は部員達と一緒に過ごす貴重な2日間でした。


普段は泊まる事のないいつもの教室。

布団を敷き、あの頃はまだエアコンが無くても扇風機で過ごせる暑さだったなと記憶しています。（今の猛暑とは大違いです）

練習の疲れもあってみんなが寝静まった頃…

ふと…綺麗なトロンボーンの音色が聞こえてきました。

時計を見ると夜中の2時くらい。

綺麗な音が伸びていて、、ロングトーン練習をしています。

なんだかとても心地よい音色でした。

「OBの先輩がふざけてるのかな？」

「こんな夜中に練習してるのは何だろう？」

そう思いながらも、柔らかく響き渡る音階練習の音が子守唄のようです。

｢綺麗な音だな〜｣と思いながらそのまま朝までぐっすりと眠りました。



翌日、トロンボーンの先輩に夜中の練習の事を聞いたら、「さすがに夜中は吹かないよ！｣というではありませんか。

確かに、夜中に音出ししたら普通にご近所迷惑ですよね。

話題になったのは、数年前にご病気で亡くなられたトロンボーンの先輩がいたとの事。

きっと私たちが楽しそうに合宿をしていたのをそばで感じ、そしてその先輩のトロンボーンの音色を｢頑張れ！｣と応援して私達に聞かせてくれたんだろう！！とOBの先輩が話してくれました。

全く怖い気持ちはなく、今でも耳に残っている綺麗な音。

先輩も一緒に練習していたのですね。



コンクールの結果は残念ながら県大会の出場権獲得はできませんでしたが、〈金賞〉いただきました！！

この金賞が取れたことがとってもとっても嬉しかったです。

トロンボーンの先輩の応援もきっと部員みんなに届いていたと思います。


怖いと思うことはない情熱の夏の思い出心霊体験でした！