As above, so below (上なるものは下のごとく、下なるものは上のごとく)
2025.10.01

『ひび割れた水瓶』というインドに伝わる民話があります。
毎日、川から水を汲んで、高い丘の上にあるご主人様の家まで運ぶ仕事をしていた水汲みの男性がいました。
彼は、竿をかつぎ、その両端に一つずつ水瓶をぶら下げていました。
しかし、片方の水瓶にはひびが入っていて、家に着く頃には、水が半分に減ってしまっているのでした。
あるとき、ひびの入った水瓶は男に言いました。
「私は役立たずだ。私のせいであなたの努力が報われない」
すると男は言いました。
「見てごらん。私たちがいつも通る道のどちらに花が咲いているだろう」
そこには、ひび割れの水瓶が通った側にだけ、美しい花が一本の道のように咲いていました。
ひび割れがあったおかげで花が咲いたのです。
私たちも、それぞれ自分だけのひび割れを持っています。
私たちは皆、ひびの入った水瓶なのです。
インドに伝わる民話は、「自分のひび割れを愛してあげることがとても大切なことなのだ」ということを教えてくれています。
神様はいつも私たち人間にこのように語りかけています。
「 あなたにどんな欠点があろうともあなたはそのままで価値のある存在です。
あなたはあなたのままでいい。
むしろあなたのままでいなくてはいけないのです。
人は皆「今よりもっと立派な自分にならなければ」という思いを抱えて理想と現実の間でもがいています。
もちろん、向上心を持つことは素晴らしいことです。
けれども人が生きていくうえで忘れてはいけないこと。
それは、今の自分を決して否定してはいけないということです。
欠損感は、ときに大きなエネルギーになります。」
9年サイクルで時代の流れを捉える『数秘術』では、2025年はサイクルの終わりを示す「9」の年にあたります。
9年前の2016年の終わりに、次の新しく始まるサイクルはどんな時代になるかを予測した方がいました。(予測された方の名前をメモしていなかったため不明です。)
“2017年から2025年の間に、
「役目を終えてこの世を旅立つ人」
「AIによって仕事を淘汰される人」
「AIと共に進化する人」
「AIをコントロールする人」
の4通りの世界線に分かれていくだろう”
この9年間を振り返ると、正に予測通りの現象が起きていることが確認できます。
「ガラケー」(フィーチャーフォン)から「スマートフォン」に移り変わっていくように、世の中の仕組みが急激に変化した9年間でした。
来年2026年から始まる新しい時代のサイクルは、長い間人類が辿ってきた人生のパターンを超えた、全く新しい「タイムライン」へと本格的に歩み出す流れが始まっていきます。
修行のような苦しい人生の世界線を卒業し、「自分らしく自由に生きる」ことができる世界線へと移行していける切符を人類は平等に与えられています。
来年以降「頑張らなくていい」時代が徐々に定着していきます。
これまでの資本主義的な価値観の世界線では「怠け者」と否定的に捉えられていた生き方が、肯定的に捉えられるようになり、過度の努力や我慢ではなく、「自分らしく生きる」ことが推奨されます。
「生きているだけで価値がある」という考え方が自然に多くの人々の深層意識に定着していきます。
これまでは「カルマの解消」の為に生かされていた、牢獄のようだった『地球』が、これからは遊園地のような遊び場に変化していきます。
飛行機や新幹線のような便利な乗り物があっても、あえて自転車で日本一周に挑戦する人もいれば、苦しい長距離マラソンや登山を好む人もいます。
どの世界線を選ぶか、良い悪い、正しい、間違いといった概念はありません。
どうぞ自由に好きなアトラクションを選択していかれてください。
” I glow and then I disappear and I know
That is all I am to you
But aren’t I beautiful to give it all I’ve got “
(光って消える ただそれだけと知りながら
光る僕はきれいでしょう?)by Yojiro Noda 『蛍』より抜粋