心に秘めた言葉の意味
2025.03.11

3月は、卒業シーズンですね。
新しい目標や夢に向かって
羽ばたいていく季節です。
みなさんは、大切にしている言葉はありますか?
私が大切にしている言葉は、
「清濁併せ呑む」
という言葉です。
この言葉は、私が占い師を始めるより
ずっと前に、恩師から送られた言葉です。
その言葉について調べた時、
とても衝撃を受けたと共に、これは私の
生涯のテーマであると直感的に思いました。
辞書を引くと、その意味は、
善悪を区別せず、受け入れる度量や懐の深さを
意味する言葉と出てきますが、
私が信念としているのは、この意味とは少し異なります。
当時、調べた文献の中に、
「行いの良し悪しを決められるほどあなたは偉いのか。
神様でもないのに」
と己に問うように書かれていました。
これを見て、私はハッとしました。
他人の行動や言動の一部だけを見て、
自分の価値観で良し悪しを決めつけて
しまっていることに。
我々は、他人の善悪を決めつけられるほど
偉い立場にはないのに、善悪を決めつけて、
自分の基準から外れてしまった人に
批判や攻撃をしてしまっているのです。
悪とされる行動をなぜしてしまったのか。
悪になるような発言をなぜしてしまったのか。
そこに想いを寄せたとき、
そうしなければならない理由があったのかもしれない、
そうせねばならないほど辛い状況なのかもしれない。
表面のことだけ見聞きして、良し悪しを決めることの
浅はかさを思い知りました。
今思うと、当時、人に対して
好き嫌いがはっきりしていた私へのアドバイスとして
恩師が送ってくれた言葉なのだと思っています。
この言葉をずっと忘れることなく、
生涯のテーマ・信念として、生きていこうと思います。
これから新年度となり、新しい区切りの時期になる今、
ぜひ、皆さんも大切にしたい言葉を胸に、
新しい生活や環境へと羽ばたいて行って
いただきたいと思います。