淡々と続ける力 ― 伝統と研究を守り抜く人々
2025.10.15

こんにちは、慧です。
私が本当に尊敬し、感銘を受けるのは、
伝統工芸や伝統技術を守り続け、日々の仕事に打ち込む職人の方々や、
例え目に見える成果がすぐに出なくても、同じ分野の研究を淡々と続ける研究者の方々です。
自分の信念を変わらず貫き、
たとえ目先の利益や成果がなくても、技術や知識を未来へ伝えようとする姿――
その静かで力強い姿勢には、心から敬意を抱きます。
今年、ノーベル生理学・医学賞を受賞された坂口志文特任教授も、まさにその典型です。
研究は決して平坦ではなく、論文が評価されなかったり、資金が尽きそうになったりと困難も多くありました。
しかし教授が信念として大切にしてきた言葉があります。
「鈍と根で運がついてくる」
ここでいう「運」は、幸運に恵まれること。
「鈍」は、周囲の声や流れに惑わされない鈍感さ。
そして「根」は、根気強く続けること。
教授は目先の評価や困難に心を乱されず、
この言葉を胸に研究を淡々と積み重ねてきました。
その結果、世界が認める成果に辿り着いたのです。
私たちの生活でも、こうした努力や信念は目に見えにくいものです。
しかし目に見えないところで積み重ねられた知識や技術、心の力が、
未来に確かな光をもたらしてくれる――
そう感じずにはいられません。
目立たなくとも、淡々と続けること。
困難に直面しても、自分の信念を信じて歩み続けること。
それが人を強くし、人生を豊かにするのだと思います。
日々の暮らしの中で、目に見えない努力や信念に思いを馳せる――
その時間こそ、私たちの心を静かに整え、未来へとつながる力になるのだと思います。